2009.04.06
vol.3 西條 智子さん BEACH CAFE <3>5つの質問
東京での暮らしから、逗子へ引越し。
人生を大きく分けた、この選択があったからこそ。
小さいときから、東京の下町に住んでいながら、
木々の緑の気配や空気の変化など、四季に敏感だったと語る西條さん。
生まれ育った柴又は、隣のおばちゃんがガラガラと扉を開けて入ってくるような、
遠慮がなくて、つながりの強い土地。それはそれで、嫌いではないけれど、
今は、海の近く、山の見える家に住んでみて、心からしあわせな状態を
味わっていると言います。
東京での暮らしから、逗子へと引越しを決めるまでは、実はさんざん迷ったそう。
けれど、鎌倉に住み、同じように東京でスタイリストの仕事をしている友人の家を
度々訪ねるうちに、遠いと思っていたこの土地が、すこしずつ近いように思えるように。
それは、実は距離よりも、西條さんの心がこの土地にぐっと近づいたからかも。
「もしかしたらできるかな・・いやいや難しい、でももしかしたら」と迷った末、
9年前に逗子に引っ越すことを決意しました。
結果は、大正解。
山と海があることですべて変わる。窓から見える景色がこんなに人生を左右するなんて。
仕事が早く終わった日は、まっすぐ家に帰り、缶ビールやワインを持って、海に行く。
家のこんな近くに海があるなんて。その喜びで、休みになってもどこにも行きたくなくなった。
実際、花粉症も治ったし、風邪もひかなくなったのだとか。
西條さんは、実は最初BEACH HAYAMAの会員さんでした。
オープンしてしばらく、ずっとやりたかったYOGAのクラスを受けたくて会員に。
東京でも行っていたのだけれど、鏡張りのスタジオがどうにも苦手。
真面目にやればやるほど、自分の姿が滑稽に思えて、思わず笑ってしまう。
BEACHのクラブハウスは、鏡がないのが嬉しかった。
そして、もし仮に笑ってしまっても、それを気にするような先生がいないことも。
YOGAや太極拳、ストレッチやトレーニングなど、時間を見つけては出席するようになった。
やっと念願が叶った上に、体の変化も感じているそう。
「呼吸だけでも、こんなに違うんだぁ、と実感しています。
体だけじゃなくて、気持ちがまず変わってくるのが分かる。
仕事で、もしイラッとしそうになっても、鼻呼吸でふうっとラクになります」
本来、正義感の強いタイプで、30代半ばまでは、仕事現場でも厳しい面があった。
バブル時代とも重なって、天狗になっていたこと。忙しくて、家族のことも大切にしていなかった。
可愛がっていた猫の病が末期になるまで、相手をしていなかった。
今思うと自分自身、最悪だったと西條さんは振り返ります。
40代の日々を満喫する姿。多くの女性が憧れるような暮らしは、
西條さんの真面目な努力と、それぞれに対する誠意なしには、
手に入れることができなかったかもしれません。
「今は、こうして、東京から1時間ちょっとで逗子に戻ってくることで、
On とOff の切り替えがはっきりできるようになったから」と
昔のことを思い出しつつも、謙虚に笑って西條さんは語ります。
西條さんを素敵に感じる一番の理由は、なによりその心のバランス感覚にあるのでしょう。
そんな西條さん率いるBEACH CAFEは、これからもみんなの居場所として、
胃袋を心を満たす場所として、さらに発展の予定。
新たにカフェスタッフに加わった山口シェフの作る料理も楽しみ。
GWころからは、DINING BARとしての営業もゆるゆると始まるということです。
西條さんへ、5つの質問
- 2009.04.06
- Permalink
RECENT COMMENTS