2008.11.28
最近の本
先日、社員旅行の移動中に一気に読んだ本。
迫害や苦難に耐え、生き残り、しかし西洋でもっとも成功したユダヤ人。
「タムルード」に集約されたユダヤ民族の知恵や発想。
〜なぜユダヤ人は生き残り、成功しているのか〜
以下一部紹介してみます。
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ユダヤ人は「笑いの民族」としても知られてきた。
ユダヤ人の間では、笑いは高い地位を占めている。ユダヤ人が集まると、必ずといってよいほどジョークの交換が行われる。ユダヤ人にとってジョークは知的なものだ。しかし、キリスト教徒や日本人の間では、ジョークは一番低い地位に甘んじている。
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ユダヤ人が生んだ、人類で最も偉大な学者であるアインシュタインやフロイトは、同時にすぐれたコメディアンでもあった。彼らは、いつも客を笑わせては喜んだ。ユダヤ人にとって、学者であり同時にコメディアンであるということは何らの矛盾もない。アインシュタインやフロイトを育てたユダヤ人の頭脳は、ジョークによって鍛えられたともいえる。
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ユダヤ人は、くそ真面目とか生真面目ということを排斥している。そのように硬直した頭は想像力を欠いているからだ。ジョークは「向う岸から見る」という発想の上に成り立っている。また、余裕でもある。生真面目な人間は、まっすぐに引かれた幅五センチか十センチの線上を一生懸命に歩いているようなものだ。しかし、笑いを知っている人間は、広い野原を自由に動き回っているといえる。これこそゆとりである。自分の立場や権威をいたずらに頑なに守らず、脇にひょいと飛び出してみて、そこから眺めることができる、柔軟な頭の持ち主だ。
アインシュタインは、「私にとって最大の学校はジョークであった。世間が信じているルールだけを鵜呑みにしてはならない。そのルールに縛られていては、そのルールを覆す新しいものを生み出すことはできなからだ」という言葉を残している。
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ユダヤ人の強さには、無から出発しているというところがある。
世界中に離散して暮らしてる間に何度となく家を焼かれ、財産を没収され、追放されるという目にあってきたユダヤ人は、常に身一つで逃げなければならなかった。
このような過酷な体験は、人々に柔軟な頭を持たせただろう。それと同時にすべてを失っても悲観しないという強さを与えたに違いない。
「命さえあればなんとかなるさという大いなる楽観である」
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